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平成6年のように、雨が何日間もふらないと川の水はひあがってしまい、水道水をつくることができくなったり、田んぼに水を送ることができなくなってしまいます。
そこで、川の上流にダムをつくって、雨がたくさんふったときにためておき、少しずつ流すことが考えられました。
ダムには、次の4つの役わりがあります。
ポリ容器(20リットル)で約39.5億杯分・地球を17.7周(赤道の周長40.056キロメートル)
広島市民球場(マツダスタジアム)の約125倍(12,710平方メートル)の広さ
温井ダム(約156メートル)・広島城(約38メートル)・宮島の大鳥居(約16メートル)
人がつくったダムのほかに、「緑のダム」といわれる自然のダムがあります。これは、山にある森や林のことです。
森や林は、木の葉がたまり、木々の根が土の中でふくざつにからみあい、小さな生き物がトンネルをほったりして、まるでスポンジのようになっています。山にふった雨は地面にしみ込んで、このスポンジにたくわえられているのです。「緑のダム」がなくなってしまうと、水が一気に流れてしまうので、さいがいになることもあるのです。わたしたちは、森や林を大切にして、自然とじょうずにつきあっていかなくてはなりません。
広島市の水道が、おいしい水をみんなの家にとどけることができるのは、太田川とその太田川にきれいな水をそそぎ続けてくれる「ゆたかな森林」のおかげです。
水道局は、太田川を守り、ゆたかなせい流としてみらいにのこしていくため、広島に水道ができてちょうど100年たった平成10年に太田川のみなもとである冠山の山林を買いました。ここは、「広島市・太田川げん流の森」といいます。水道局では、太田川げん流の森で、広島市みんのみなさんがいっしょになって木のなえを植えたり、森林やきれいな川の流れにふれあい、自然について考え、「緑のダム」を守っていくことにしています。
秋には、太田川げん流の森で枝打ちなどの森林を育てる活動を行います。「緑のダム」を守ろうと思った人は、参加してくださいね(広島市の広報紙「市民と市政」で参加する人をぼ集します)。