本文
現在の取組
現在の、水道の安全対策と安定給水、お客様へのサービスの取組についてご紹介します。
安全な水をお届けするために
広島市の水道は、約9割を太田川から取水していますが、平成4年度(1992年度)のシアンによる水質汚染事故、平成5年度(1993年度)の重油流出事故の発生により、水源水質の監視体制を強化する必要性を痛感しました。
このため、シアン事故を契機に、職員による監視に加え、多種類の毒物検出を目的とした、魚類自動監視装置を導入し、また、河川汚染事故で最も多い油汚染事故に対応するため、油膜検知装置及び水中油分自動監視装置を導入して、24時間の自動監視を行い、水質監視体制の強化、二重化を図りました。
また、水質汚染事故に対して、できるだけ速やかに対応するため、水質試験車を導入しました。
さらに、平成18年度(2006年度)から、給水区域の末端において、水質を24時間連続監視できる「水質監視モニター装置」を順次導入し、より安全な水の供給に努めています。
水質試験車
災害対策~安定給水を目指して~
広島市では、地震などの災害が発生しても、安定給水を行えるよう、多くの整備を進めています。
配水池容量の確保
災害時や渇水時における配水池の役割が重要視されています。広島市でも、地域の特性に合わせた配水池容量の整備や、市内全体で計画一日最大給水量の14時間分以上の配水池容量を確保することとしています。
耐震性緊急貯水槽の整備
平成6年度(1994年度)、水道局基町庁舎の建設と同時に、容量100立方メートルの耐震性緊急貯水槽を設置しましたが、その後に発生した阪神・淡路大震災の教訓から、広島市では市内の広域避難場所等37か所のすべてに、被災者の飲料水や消火用水の確保を目的に、飲料水兼用型耐震性防火水槽の設置を決め、平成7年度から順次整備しています。