令和3年度決算

ページID：0006907 更新日：2022年11月7日更新印刷ページ表示

水道は、お客さまの生命や健康に直接関わる重要なライフラインであるため、将来にわたって給水の安全性・安定性を確保していく必要があります。
このため、本市では、持続可能な水道システムの構築に向けて、平成30年度から令和3年度までの4か年を計画期間とする中期経営計画を策定し、「安全でおいしい水の供給」、「水道施設の更新・改良」、「災害対策の充実」を主要施策として掲げ、計画的な施設整備を推進しています。
また、「平成30年7月豪雨災害復旧」についても、主要施策の一つに加えて、水道施設の改良復旧を図っています。
令和3年度は、この基本方針に沿って主要施策を推進するとともに、効率的な経営に努めました。

令和3年度広島市水道事業会計決算の概況

水道事業の経営活動などに関する収支

収益的収支の状況（税込み）

収入２４７億円から支出２３８億円を差し引いた収支差引は９億円となり、ここから消費税及び地方消費税を除いた結果、１億円の純利益を生じました。

水道施設の建設改良などに関する収支

資本的収支の状況（税込み）

収入66億円から支出158億円を差し引いた収支差引は92億円の不足となりましたが、内部留保されている資金（減価償却費など現金支出を伴わない支出）などで補てんしました。

損益計算書 (一営業期間の経営成績を明らかにしたもの)

令和3年度は当年度純利益1億円で、前年度（2億円）と比べ1億円減少しました。


年度	営業利益	経常利益	当年度純利益
令和3年度	△14億9,300万円	8,900万円	1億1,100万円
令和2年度	△9億4,300万円	5億8,500万円	2億8,900万円

貸借対照表（年度末における財政状態を明らかにするため、すべての資産、負債及び資本を総括的に表示したもの）

令和3年度末の資産は2,193億円で、前年度末（2,201億円）に比べ8億円減少しています。
負債は1,134億円で、前年度末（1,145億円）に比べ11億円減少しています。
資本は1,058億円で、前年度末（1,056億円）に比べ2億円増加しています。


年度	資産	負債	資本
令和3年度	2,193億1,600万円	1,134億5,700万円	1,058億5,800万円
令和2年度	2,201億7,700万円	1,145億2,300万円	1,056億5,300万円

※　百万円未満切捨

キャッシュ・フロー計算書（一営業期間の資金繰りの実態を明らかにするもので、資金の流れを原因別に示しているもの）


年度	(1)業務活動によるキャッシュ・フロー	(2)投資活動によるキャッシュ・フロー	(3)財務活動によるキャッシュ・フロー	資金増減額（△は減少） (1+2+3)	資金期末残高
令和3年度	63億4,700 万円	△80億5,100 万円	4億9,400 万円	△12億0,800 万円	82億9,200 万円
令和2年度	82億8,000 万円	△74億8,100 万円	△13億2,100 万円	△5億2,200 万円	95億0100 万円

※　百万円未満切捨

経営指標（業務指標のうち、経営の効率性や財務の状況を評価する代表的な5つの指標の経年的な推移を表示しているもの）


項目	平成29年度	平成30年度	令和元年度	令和2 年度	令和3 年度	説明
経常収支比率(%)	109.8	108.9	107.0	102.6	100.4	経常費用が経常収益によってどの程度賄われているかを示すものです。100%を超える場合、単年度の経常収支が黒字であることを示しています。
料金回収率(%)	104.6	103.9	101.9	98.6	96.5	給水に係る費用が給水収益によってどの程度賄われているかを示すものです。100%以上である場合、給水に係る費用を給水収益で賄えていることを示しています。
有形固定資産　減価償却率(%)	53.0	54.1	55.3	56.1	57.1	有形固定資産のうち償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを示すものです。高いほど減価償却が進み更新時期を迎える資産が多いことを示しています。
流動比率(%)	139.9	146.7	142.5	128.0	109.3	流動負債に対する流動資産の割合で、短期債務に対する支払能力を示すものです。100%以上であることが必要です。
企業債元利償還金対給水収益比率(%)	37.9	36.4	36.4	37.5	38.2	給水収益に対する企業債元利償還金の割合を示すものです。低いほど財政状態が健全であることを示しています。