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広島市水道局週休2日工事の試行要領について(建築・設備工事)
建設業界においては、労働者の高齢化と若手や女性技術者の確保・育成を中心とした将来の担い手確保が重要な課題となっており、働き方改革や生産性向上などによる労働環境の改善、魅力向上・イメージアップが求められています。
このことより、広島市水道局では、労働者のワーク・ライフ・バランスの改善、また将来の担い手を確保するため、令和2年7月から受注者希望型で「週休2日工事」の試行に取り組んでいますが、令和6年4月から、建設業においても罰則付きの時間外労働規則が適用されることを踏まえ、より一層の普及・促進に取り組みます。
改定・見直し等
※試行要領の適用単価月については、当初の設計単価月が対象となります。当初の設計単価月については、契約図書の工事設計書により確認してください。
令和5年8月
令和5年8月以降の発注案件について、これまで対象外としていた「現場条件や施工期間(対象期間)の制約が厳しい工事」や「プラント設備工事」を対象とするとともに、より一層の促進のため、「発注者指定型」を新設し、主に「発注者指定型」の発注拡大を目的とした改定を行いました。
また、週休日の緩和などの改定を行い、広島市週休2日工事(建築・設備工事)Q&A202207 [PDFファイル/437KB](※広島市のQ&Aを使用しています)を追加しました。
令和2年7月
令和2年7月31日以降の発注案件について、より一層の促進のため、補正係数の見直しを行っています。
週休2日の定義
- 対象期間において、原則、土曜日・日曜日において現場閉所することをいいます。
- 4週8休以上の場合に週休2日が達成されたものとします。
令和5年8月単価以降の設計の工事
- 地元条件や天候等によりやむを得ない場合は、監督員との協議により、対象期間内において振替日を設定できるものとします。
試行概要
- 対象となる工事は、特記仕様書に明記します。
- 発注方式は、発注時からの発注者の指定により実施する「発注者指定型」または契約締結後、受注者が希望した場合に実施する「受注者希望型」です。
- 「発注者指定型」は、当初設計において、4週8休であった場合の補正係数を乗じて設計計上します。なお、4週8休に満たなかった場合は、現場閉所状況に応じた補正係数に減じます。
- 「受注者希望型」は、対象期間において、4週6休以上を確保できた場合は、現場閉所状況に応じた補正係数を乗じます。
- 市場単価及び物価資料により決定している工事費については、補正係数を乗じて補正します。(補正係数については国交省通知「国営積第4号(令和2年6月23日)営繕工事における週休2日促進工事の実施に係る積算方法等の運用について(改定)」の表A-2、表E-2、表M-2を参照してください。)
- 対象期間において週休2日を達成できた場合は、工事成績評定において評価します。
- 対象期間の現場閉所の状況に応じて、公共建築工事積算基準等による工事は表1の区分により労務費に補正係数を乗じて設計変更するものとし、土木工事標準積算基準書及び下水道用設計標準歩掛表によるプラント設備工事は表2の区分により労務費及び経費(機械経費(賃料)、共通仮設費率及び現場管理費率)に補正係数を乗じて設計変更するものとします。
現場閉所の状況 | 補正係数 |
---|---|
4週8休以上 (累計現場閉所日達成率 100%以上) |
労務費:1.05 |
4週7休以上8休未満 (累計現場閉所日達成率 87.5%以上100%未満) |
労務費:1.03 |
4週6休以上7休未満 (累計現場閉所日達成率 75.0%以上87.5%未満) |
労務費:1.01 |
現場閉所の状況 | 補正係数 |
---|---|
4週8休以上 (累計現場閉所日達成率 100%以上) |
労務費:1.05 機械経費(賃料):1.04 共通仮設費率:1.04 現場管理費率:1.06 |
4週7休以上8休未満 (累計現場閉所日達成率 87.5%以上100%未満) |
労務費:1.03 機械経費(賃料):1.03 共通仮設費率:1.03 現場管理費率:1.04 |
4週6休以上7休未満 (累計現場閉所日達成率 75.0%以上87.5%未満) |
労務費:1.01 機械経費(賃料):1.01 共通仮設費率:1.02 現場管理費率:1.03 |
※ 詳細については、「広島市水道局週休2日工事試行要領(建築工事及び設備工事)」を確認してください。
試行要領と様式
アンケートご協力のお願い
週休2日工事の試行に関するアンケート
週休2日工事の検証を行うために、受注者の方は「週休2日工事」の実施希望の有無に関わらず、完成検査までに、アンケートを監督員へ提出してください。