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水源かん養機能のくわしい内容
森林は、木材生産機能のほかに水源かん養機能、山地災害防止機能、生活環境保全機能、保健文化機能などさまざまな公益的機能を持っています。水源かん養機能はその中でも大変重要な機能として位置づけられています。水源かん養機能には、洪水緩和、渇水緩和、水質浄化の3つの機能が含まれています。
緑のダム
洪水緩和と渇水緩和の機能とは、森林が水の流出量を調整することにより、渇水や洪水を防止・緩和するとともに、人々が水を利用する機会を増加させる機能です。
森の土はまさ地などに比べ、土の中に隙間が多いので、水が染み込みやすく、水をたくわえる力が優れています。
そのため、森林に降った雨水は土の中で貯えられ、ゆっくり浸透し、徐々に河川等に送り出すため、大雨の時でも一度に水を放出することなく、また、長く雨が降らない時でも土中で貯えられた水が、ゆっくり河川等に流れ出ます。この働きは、ダムの機能に似ているところから、森林は「緑のダム」とも呼ばれています。
森がおいしい水をはぐくむ
水質浄化の機能とは、雨水が森林の土の中を通過する間に、ろ過したり、樹木や植物の根が、水に溶けているリン・窒素等の川の汚れの原因となるような化学物質を吸い取ったりすることにより、水質を一定に調整し、良質化・安定化する機能です。
また、土のすき間や岩の割れ目を通るうちに、適度なミネラルを溶け込ませることにより、おいしい水をつくることになります。
スポンジのような土が雨水を貯える
森の土がフィルタ-のように雨水を浄化する